日月神示 ひふみ

全宇宙的視座から世界を探求

五十黙示録  03

五十黙示録 第二巻 碧玉之巻
昭和36年5月6日) (全19帖)

第十帖のつづきとして、語られているのはイエス・キリストに関するものである。

いわく、「次の岩戸しめは素盞鳴命に総ての罪をきせてネの国に追ひやった時であるぞ、素盞鳴命は天下(あめがした)を治しめす御役(おんやく)の神であるぞ。」

エス大師は世紀末大審判を実行に移す天の神の一角である。
シャンバラ帝国における、13人の大師評議会において輪番制の役職である現代マハーチョハンであり、霊王に成り代わり地上支配権を行使されている方なのである。

先代は釈迦大師であり、2500年の期間毎に世界全体を指揮するマハーチョハンは入れ替わって行くのであるが、流石に世紀末大審判を実行に移せる方はこの大師しかなく、霊王もそれを見越して現在の輪番体制を作られたものと思う。

「命(みこと)をアラブル神なりと申して伝へてゐるなれど、アラブル神とは粗暴な神ではないぞ、あばれ廻り、こわし廻る神ではないぞ、アラフル(現生る)神であるぞ、天ヶ下、大国土を守り育て給う神であるぞ、取違ひしてゐて申しわけあるまいがな。」

アラブとは北アフリカからアラビア半島までのアラブ語圏の事なのだが、主要国としてはエジプト、サウジ、イラク、シリア、レバノンパレスチナがあり、つまりはイエスの活動したユダヤ人国家イスラエルをここでは暗示しているのである。

素盞鳴命とはイスラエル建国のために出現した人物、救世主イエスの事である。
彼はユダヤ人の手によって偽救世主と見なされ公開処刑されてしまったが、実際には裏切者ユダや二人のマリア達と共に地下活動を通じてイスラエル国家の樹立に動いていたのである。

「素盞鳴の命にも二通りあるぞ、一神で生み給へる御神と、夫婦呼吸を合せて生み給へる御神と二通りあるぞ、間違へてはならんことぞ。」
ここは少し難しいのだが、地上に出現し弟子のマグダラのマリアと婚姻し、十数名の子孫を残したイエスと言う人物。
生と死の拘束力の中で十字架を背負いもがき苦しんだ生身のイエスと言う人物がいる半面、神の化身として絶対的な威神力を発揮して人類救済神として活動しているイエスと言うひとり神としてのありさま。

地上人類は前者しか知らないのだが、それでも信者達は天界から働きかける神イエスをそれとなく感じてはいるのだろうと思う。

第四帖に、「素盞鳴(スサナル)の大神は先づ滄海原を御め給ひ、更に蒼海之原を治め給ひ、次に天下(あめのした)を知め給うたのであるぞ。」とある。

おおよその見当としては、「滄海原はイスラエル」(イスラエル王イエス)のこと、「蒼海之原はイギリス」(イギリス民族国家の最高指導者イエス)のこと、「天下は全人類」(マハーチョハン・イエス)のことを指しているのであろう。

阿弥陀教の阿弥陀とはイエス・キリストの事であり、西方浄土の西方とはこの方が受け持たれたイギリス民族国家の事なのである。

おそらく今から500年をかけてイエス大師が理想とされる西方浄土が完成するものと予想するのだが、親鸞が起こした浄土真宗などあまたの念仏信者たちはこのイギリス民族国家に転生すること(欣求浄土)を願って死んでいったのである。